2020年4月4日 (土) 00:33
不眠症は、睡眠障害国際分類第2版(The International Classification of Sleep Disorders, Second Edition:ICSD-Ⅱ)において、下記のよう定義されています。
睡眠の開始と持続、一定した睡眠時間帯、あるいは眠りの質に繰り返し障害が認められ、眠る時間や機会が適当であるにもかかわらずこうした障害が繰り返し発生して、その結果何らかの昼間の弊害がもたらされる状態。
また、不眠症の一般的基準として
A.入眠困難、睡眠維持困難、早朝覚醒、慢性的に回復感のない、質のよくない睡眠が続くと訴える。 子どもの場合は大抵保護者から報告され、就寝時のぐずりや1人で眠れないといった睡眠障害がある。
B.眠る機会や環境が適切であるにもかかわらず、上述の睡眠障害が生じる。
C.夜間睡眠の障害に関連して、以下のような日中障害を少なくとも1つ報告する。
ⅰ)疲労または倦怠感
ⅱ)注意力、集中力、記憶力の低下
ⅲ)社会生活上あるいは職業生活上の支障、または学業低下
ⅳ)気分がすぐれなかったり、いらいらする(気分障害または焦燥感)
ⅴ)日中の眠気
ⅵ)やる気、気力、自発性の減退
ⅶ)職場で、または運転中に、過失や事故を起こしやすい
ⅷ)睡眠の損失に相応した緊張、頭痛、または胃腸症状が認められる
ⅸ)睡眠について心配したり悩んだりする
米国睡眠医学会: 睡眠障害国際分類 第2版, 医学書院, 1-2(2010)より
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